━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ☆  みだコロジー2009            ☆   ☆                         ☆   ☆     〜みんなの環で地球をキレイに〜 ☆                       _____/ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━       ◆◇ 廃棄物の分析について ◆◇     【2009年9月10日発行】     読者の皆さん、こんにちは!               暑い夏も終わり、9月は秋への準備月間です。    しかし、まだまだ残暑が厳しいので体調管理には注意して下さいね。    さて、ミダックグループでは産業廃棄物(普通産廃)と    特別管理産業廃棄物(特管)の収集運搬・中間処理・最終処分    を行っています。    また、上記の他に「分析」という工程を行っています。    一口に「分析」と言っても含有試験、溶出試験、    ダイオキシン測定、PCB測定等、目的に合わせた様々な分析手法    があります。       分析は、廃棄物の適正な処理を行う上では必要不可欠なものであり、    廃棄物の区分を決めるとても重要な工程です。        そこで、今回は廃棄物の分析と具体的な手法についてご紹介したい    と思います。        ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。       ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送りください。 ===================================    <CONTENTS>    【T.分析の必要性】    【U.分析手法 その1】    【V.分析手法 その2】    【W.まとめ】 ===================================       【T.分析の必要性】    まずは分析の必要性ついて説明します。           なぜ、廃棄物の成分や有害物質の含有量を把握する必要が    あるのでしょうか?           分析は以下の目的のためにとても重要な役割を果たしているからです。            ・廃棄物に有害物質が含まれていた場合、その濃度を把握して、     普通産廃と特管を区分する    ・廃棄物の成分を把握することで、処理方法等を決定する          なお、区分に関しては20種類に分類されている産廃の中で、    「汚泥」「燃え殻」「ばいじん」「鉱さい」「廃油」「廃酸」    「廃アルカリ」の7種類は分析が必要となります。    これら7種類にはそれぞれ分析項目が定められており、    基準濃度が指定されています。基準濃度を超える廃棄物は、    特管となります。 また、「産業廃棄物と特別管理産業廃棄物の法的区分」    につきましては、2008年11月号発行のメルマガにて、    第3章【法律から見る分析の必要性】に記載されておりますので、    是非参考にご覧下さい。     http://www.midac.jp/jp/mllist/backno/200811.txt     (参考資料)特別管理産業廃棄物の種類及び判定基準等(環境省)     http://www.env.go.jp/recycle/misc/wds/ref03.pdf    それでは、実際に当社で行っている分析の具体例をU、V章で    紹介します。 ***********************************    【U.分析手法 その1】    冒頭に述べたとおり、分析手法は目的に合わせた様々な種類があります。    その中で、主にミダックグループで扱っている分析手法をご紹介します。        産廃の分析手法は、主に「溶出試験」と「含有試験」の2つが    あります。    まず、溶出試験について説明をします。    溶出試験とは、産廃に含まれる有害物質が雨などによって    水に溶け出して、川や地下水などを汚染する可能性がないかについて    調べる方法です。    つまり、どれだけ有害物質が含有していても、溶出しなければ問題視    されないというものです。        分析手法としては、純水などに産廃(サンプル)を入れ、一定時間決め    られた方法でかき混ぜたり振ったりし、その液体に溶け出した有害物質    の量を測定します。       この試験の対象となる廃棄物は埋め立て処分されることが多いです。    産廃の20品目では「汚泥」「燃え殻」「ばいじん」「鉱さい」の    4品目が対象となります。    では、溶出試験が用いられる事例について「燃え殻」を例に取り    紹介します。            例1:「燃え殻」の場合、処理方法が最終処分場への埋め立て処分と       なりますので、溶出試験の対象となります。       なお、溶出試験の結果が、埋め立て処分の基準値を超えた場合は、       中間処理を行い基準値以内に収まるようにした後、埋め立て処分       を行います。     ***********************************         【V.分析手法 その2】        次に、含有試験について説明します。       含有試験とは、廃酸等に含まれている重金属等の有害物質    (シアン化合物や六価クロム)の総量について調べる方法です。        分析手法としては、産廃に含まれる有害物質を溶媒に溶け出させて、    溶媒中の濃度を測定します。    この試験は対象となる廃棄物の、処理方法の判断や中間処理をする際の    薬品量を把握する等の目的で行います。        産廃の20品目では「廃油」「廃酸」「廃アルカリ」の3品目が    対象となります。「汚泥」に関しては、処理方法によって対象と    なることもあります。    なお、廃油、廃酸、廃アルカリは液状のため、最終処分場での    埋め立て処分はできません。そのため中間処理を行う必要があります。        では、含有試験が用いられる事例について「廃酸」と「汚泥」を    例に取り紹介します。            例2:当社では、シアン化合物や六価クロムを含んだ廃液が、       処理可能か否かはそれらの濃度によって区別されます。       そこで、含有試験を行い、濃度を把握することで処理方法や       受け入れ可否を判断します。    例3:当社では、廃液処理後の脱水ケーキ(汚泥)を路盤材等に       リサイクルされることもあります。本来ならば「汚泥」は       溶出試験の対象ですが、リサイクル対応のものは含有試験を行う       こともあります。そして、重金属の総量を把握する必要が       あります。           ***********************************        【W.まとめ】    廃棄物は普通産廃と特管は処理方法が異なるため、分析による    有害物質の濃度把握がとても重要となります。そして、きちんと    区分する必要があります。        また、廃棄物を処理する際には事前にどのくらいの量の有害物質が含ま    れていて、どれくらいの量の薬品を用いるか把握する必要があります。        それらの判断の際に用いられるのが分析といった工程です。    分析の工程には、主に溶出試験や含有試験があり、それぞれ対象品目が    定められています。        環境汚染や水質汚濁の防止、処理工程での事故などを防ぐためにも    目的に合った分析を行う必要があります。 ***********************************       ■□編集後記■□        今回のみだコロジーのテーマは廃棄物の分析についてでしたが、    いかがでしたでしょうか。    今回は、実際に当社で行っている具体例を紹介いたしましたが、    ご参考になりましたでしょうか。    私はまだ分析の業務に深く関わることが無いため、今回のメルマガ作成    を通じて大変勉強になりました。    また、他部署の方からお話を聞くこともできましたので、とても参考に    なりました。      今回勉強した内容を業務に活かしていきたいと思います。    次回は10月8日発行予定、    みだコロジー『事業系一般廃棄物』についてです。           ♪♪ お楽しみに ♪♪ .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:**:.。.:**:.。.:**:.。.:***:.。.:*   ◆このメールマガジンの解除・配信先変更は、こちらまでお願いします。    ご意見、ご質問もお待ちしております!    (メールマガジン送信元アドレスには返信しないで下さい。)   ⇒ melmag@midac.jp   ◆バックナンバーはこちらからご覧ください。     ⇒ http://www.midac.co.jp/jp/mllist/ .:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:**:.。.:**:.。.:**:.。.:**:.。.:***:.。.:*    <みだコロジー2009>     発行日:毎月第2木曜日     発行元:株式会社ミダック    株式会社ミダック    静岡県浜松市東区有玉南町2163番地    TEL: 053-471-9361 053-471-9361 FAX: 053-471-9373    URL: http://www.midac.co.jp/    ミダックグループは、水と大地と空気そして人、すべてが共に栄える    かけがえのない地球を次の世代に美しく渡すために、その前線を担う    環境創造集団としての社会的責任を自覚して、地球にやさしい廃棄物    処理を追及してまいります。   ※掲載された記事・情報を許可なく転載することは固く禁じますが、    メールを職場の同僚やご友人に転送していただくことは大歓迎です! ――― Copyright(C)2006-2009 MIDAC CO.,LTD. All Right Reserved.―――