━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ☆  みだコロジー2008               ☆   ☆                           ☆   ☆     〜みんなの環で地球をキレイに〜        ☆                         _____/ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━    ≪ 6月号 カーボンオフセットについて ≫                        【2008年6月12日発行分】    こんにちは!いかがお過ごしでしょうか??    梅雨入りしてしばらく経ちますね。今年は時期的に早かったような気がします。    その分夏も早く来るのでしょうか。    早いもので、今月「みだコロジー」は一周年を迎えます。    これまでは2007年度入社社員が執筆してまいりましたが、    いよいよお別れとなってしまいました。。。    7月号からは新メンバーがメルマガをお届けいたします☆    毎月ご愛読いただき、まことにありがとうございました。    そしてこれからも、ミダックのメルマガをどうぞよろしくお願いします♪   さて、この言葉、耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?    今回のテーマは「カーボンオフセット」です。    ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。      ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送り下さい。 ======================================================================    <CONTENTS>    1.カーボンオフセットとは?      2.排出権取引あれこれ    3.カーボンオフセット議論    4.CO2削減に向けて =======================================================================   《 1.カーボンオフセットとは? 》    カーボンオフセットをそのまま訳すと、「炭素を相殺する」となります。    ここでの「炭素」とは人間の活動により排出されたCO2のことで、    それを何らかの手段で相殺する…といった考え方を広く指します。    たとえば、ある一家が1日あたりに排出するCO2をAkgとします。    その一家が庭に木を植えたとして、その木の1日あたりの    光合成によるCO2吸収量がBkg、木自身の呼吸によるCO2排出量が    Ckgとします。カーボンオフセットの概念に基づくと、    この一家のCO2排出量はA−(B−C)となります。    つまり木も含めた一家全体の排出量から、木の光合成による    CO2吸収量分が相殺されたことになるのです。   より範囲を限定すれば、日常生活や経済活動で排出したCO2を、    植林や再生可能エネルギーによる発電(グリーン電力)などに    投資することで埋め合わせるという考え方を指します。 *----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*   《 2.排出権取引あれこれ 》    そもそも、なぜこういった概念を意識するようになったのでしょうか?    1997年、地球温暖化対策のために    気候変動枠組条約の議定書である京都議定書が採択されました。    京都議定書は先進締約国に対し、2008〜12年に温室効果ガスの排出を    1990年比で、5.2%(アメリカ7%、EU8%など)削減することを    義務付けています。    京都議定書において日本は、1990年比で6%の削減を課せられています。    この数値を達成するための手段のひとつに、「排出権取引」が存在します。    要するにお金でCO2削減枠を、他者から買い取ることです。    排出権取引を成立させるのは、    CDM(クリーン開発メカニズム)という仕組みです。    これは先進国と途上国が協力して温室効果ガス削減プロジェクトを    途上国にて実施し、そこで生じた削減分の一部を先進国が    クレジットとして得て、削減値として充当できる…というものです。    CDMの具体的なプロジェクト内容としては、    水力発電や風力発電、植林などが挙げられます。    人間社会から排出されるCO2をこれらの活動によりゼロにするというわけです。    つまり、カーボンオフセット(相殺)が成立することになります。    このとき先進国が得られる削減相当量が、排出権の単位として認められます。    カーボンオフセットは、排出権取引の土台となる考え方だと言えますね。    ☆排出権取引のいろいろ☆    排出権取引に関して国家間の取引の話はよく耳にしますが、    実は企業単位、一般消費者単位での取り組みなども存在するのです。    某大手コンビニチェーンは、CO2削減プロジェクトから取得した排出権を    消費者に向けて販売しています。    販売されるCO2排出権は、すべて国の償却口座に移転、日本の目標である    1990年比6%削減の達成に貢献することになります。    ほかにも、家庭内CO2排出量取引なるものも取り組まれているようです。    明確に確立されたものではないため、あくまで危機意識を持った家庭の    自主的な試みではありますが、家庭の個性がその手法に現れるようです。    ある家庭を例にすると、家族にひとりひとりに光熱費を指標に排出枠が    決められ、それを超えると当事者のお小遣いが減る!!    という仕組みだそうです。    排出権取引は、身近なところにも存在するのですね。    このように、カーボンオフセットの概念は、国家レベルから徐々に    一般レベルへと浸透するのではないでしょうか。 *----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*    《 3.カーボンオフセット議論 》    さて、CO2削減をめぐってさまざまな試みが行われているわけですが、    果たしてカーボンオフセットを全肯定してもよいのでしょうか?    確かに森林再生事業や風力発電などの活動は大変有意義なことです。    しかしそれらを相殺手段として頼りすぎると、現実のCO2排出量を    減らすための努力が置き去りにされてしまうかもしれないと考えます。    「相殺できるのだからCO2を排出してもよい」というように、    カーボンオフセットを免罪符化してしまう事態は避けるべきです。    せっかくの有意義な活動も甘えの意識をもたらすものになってしまえば、    おそらくCO2問題の有効な解決策としては機能しなくなってしまいます。    「大量排出⇒大量相殺」ではなく、    CO2少量排出の社会を目指していくことが大切ではないでしょうか。 *----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*    《 4.CO2削減に向けて 》    先述のとおり、6%削減という課題が日本にはあります。    排出権取引なしでこの数字を達成するのはもはや不可能と言われています。    このように余裕のない現状もふまえると、やはりカーボンオフセットは    重要な役割を果たすのです。    さらに6%削減という数字は、最終目標ではありません。    6%という数字をクリアした後も、排出量の抑制は持続せねばなりません。    ですから、なるべくカーボンオフセット思考に頼らずに、自国での    CO2排出量を最大限削減できるよう解決策を実行していくことが理想です。    月並みな意見ですが、そのために大切なのは、    例えば省エネのために冷暖房の温度設定に気を配ったり、    前号でも紹介したようにレジ袋をもらわないようにすることであったりと、    CO2削減につながる日常レベルからの小さな心がけを    普遍的なものにすることでしょう。  ======================================================================    ◇◆ 環境ビジネス経営セミナー開催決定!! ◆◇    この度、株式会社ミダック開発事業部では『環境ビジネス経営セミナー』    を7月22日(火)東京国際フォーラムにて開催致します。    ※ 詳細についてはこちら↓↓      http://www.midac.jp/jp/event/index.html    創業50年以上の環境創造企業として廃棄物処理業の施設建設・運営、    許認可申請までを自社で行ってきた株式会社ミダックが、今、そのノウ    ハウを公開します!!多数のご参加をお待ちしております!! ======================================================================    □■編集後記■□    今回のみだコロジー、いかがだったでしょうか?    通算12回、さまざまなテーマを扱ってきました。    「ごみ」「環境」に関する事柄を、    わかりやすく皆さんにお伝えすることを目標としてきましたが、    実は作成している私たち自身が一番勉強になったのではないのかな、    と感じます。    温かく見守っていただき、ありがとうございました。    さて、次回お届けするプチ☆みだコロジーのテーマは、    「エコファンド」です。    どうぞお楽しみに☆ *----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*  ―━― mail magazine from MIDAC ―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━        ┏━━━━━━━━━━━━━━○        ┃  プチ☆みだコロジー   ┃       ☆━━━━━━━━━━━━━━┛ ━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―     □■ 第12号 □■        【 2008年6月26日発行分 】    読者のみなさん、こんにちは!!    もう少しで6月が終わりますが、一緒に梅雨も終わって欲しいものです。    さて、ここ最近、株の売買だけでお金を稼ぐ人やそれに類する人が    よくテレビや雑誌で取り上げられています。    それだけ、株を買うなどして“投資する”ということが    一般的になってきたのかなと思います。    そんな投資の手段のひとつに「エコファンド」なるものが    あるそうです。“エコ”とくれば、何かしら環境に関係があるはず!!    というわけで、初刊から1周年を迎える節目の今月号は、    廃棄物から少し離れて「エコファンド」について探っていきたいと    思います。    最後までどうぞお楽しみ下さい!!    ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。      ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送り下さい。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜      <CONTENTS>    1. SRIと投資信託    2.エコファンド    3.メリット&デメリット    4.グリーンインベスターとエコ・エクセレントカンパニー 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜    【1.SRIと投資信託】    エコファンドは、株と同じく投資のための手段であり、    「SRI型ファンド」と呼ばれる投資信託のひとつです。    ・・・と言っても、SRI型ファンド?投資信託?    って思う方もいらっしゃると思いますので、    先にSRIと投資信託について見ておきましょう。    <SRI>    ・日本語で“社会的責任投資”のこと。     例)環境に配慮したリサイクル事業への投資や地域社会       貢献活動への投資など    <投資信託>    ・資産を資産運用会社に託して様々な株式や債券などに   投資してもらい、価値上昇による利益を運用会社からもらう   という金融商品。    ・一般的に、運用会社によって選ばれた複数の株式等で成り立ち、     「ファンド」と呼ばれている。    ●○ 両者の違い ●○    > SRI・・・投資家による様々な企業や事業への直接の投資    > 投資信託・・資産運用会社の商品を通じた間接的な投資    以上がSRIと投資信託の概要になります。    そして、SRIを目的とする、つまり地球環境や地域社会への    貢献に取り組む企業などへ投資する投資信託のことを    「SRI型ファンド」と言います。    ・・・なるほど、社会的に責任のある投資を資産運用会社にして       もらって利益を得るのが「SRI型ファンド」なのですね。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜    【2.エコファンド】    さて、SRIと投資信託について一通りわかってきたところで    今月号のテーマ、エコファンドについて詳しく見ていきましょう。    1.で述べたSRI型ファンドのうちのひとつなのが    「エコファンド」です。    エコファンドはSRI型ファンドの中でも、環境への貢献に取り組む    企業に重点的に投資するものです。1999年に初めて日本で売り出され、    環境意識の高まりから次第に関心が高まっています。    具体的にどんな企業に投資されるかと言うと・・・・    経営状況が良いこと +  ○積極的なリサイクル                 ○省エネルギー型の商品開発                 ○代替エネルギーの研究開発                 ○地球温暖化対策                 などの取り組みを行っている企業です。    ・・エコファンドで簡単に環境に配慮している企業に投資できる。      う〜ん、すごい仕組みです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜    【3.メリット&デメリット】    ここまでで、エコファンドが環境を意識した資産運用の手段である    ということが分かってきましたが、いい面ばかりではありません。    ここでは、メリットとデメリットについて見ていきたいと思います。    <メリット>    ・投資家、企業など関係する誰もが利益を得られるだけでなく、     環境への貢献もできる。    ・企業にとって、環境への取り組みを加速させることができる。    <デメリット>    ・資産運用会社の基準によって投資先が判断され、複数の企業に     分散投資されるため、自分が投資を望む企業だけでなく、     望まない企業にも投資されることがある。    ・環境への取り組みは短期的な利益にはつながりにくい。    ・・・企業の規模に関係なく、リサイクルしている企業だけに       投資したければ、自分で調べて自分で株を買わなければ       ならないし、エコファンドを買ったとしても余裕を持って       長い目で見なければならないんですね。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜    【4.グリーンインベスターとエコ・エクセレントカンパニー】    以上がエコファンドの概要になります。    最後に何がこのエコファンドを支えているのか見ておきます。    ・・・と言っても、上にある長ったらしい題名がその答え。    グリーン・インベスターは、環境配慮行動を考慮して投資先企業を    選ぶ投資家のこと。    エコ・エクセレントカンパニーは、環境対策に積極的に取り組み、    または自らエコビジネスを展開する“環境関連優良企業”のこと。    でも、企業は人の集まりなので、企業で働く人全員が関係者です。     という事は・・・    「エコファンド」は、そもそも金融業界におけるひとつの商品ですが、    実は非常に多くの環境に貢献したいという人をつなげているものと    考えられ、今後その影響力はますます高まっていくと言えそうです。    ・・関係する人がこんなに多いと、環境への貢献は期待できそう!!      今後、もっと広く知られてその輪が大きくなっていくといいですね☆ ======================================================================    ◇◆ 環境ビジネス経営セミナー開催決定!! ◆◇    この度、株式会社ミダック開発事業部では『環境ビジネス経営セミナー』    を7月22日(火)東京国際フォーラムにて開催致します。    ※ 詳細についてはこちら↓↓      http://www.midac.jp/jp/event/index.html    創業50年以上の環境創造企業として廃棄物処理業の施設建設・運営、    許認可申請までを自社で行ってきた株式会社ミダックが、今、そのノウ    ハウを公開します!!多数のご参加をお待ちしております!! =======================================================================    口■編集後記■□    今回のプチみだコロジーいかがでしたか?    ミダックって何の会社だっけ?と思われるようなテーマだったかも    しれません。でも、全く関係が無いわけではなく、ミダックは    エコ・エクセレントカンパニーを目指す会社のひとつなのです。    いずれエコファンドの投資先のひとつとして選ばれて、    グリーン・インベスターに投資してもらえるような会社にしていきたい    と思います☆    さて、来月号から編集を新入社員にバトンタッチ!!    読者の皆様、昨年7月からミダック2007年度新入社員によるメルマガを    ご愛読頂き本当にありがとうございました!!    そして、来月号からの2008年度新入社員によるメルマガを引き続き    よろしくお願いします!!    それでは次回もどうぞお楽しみに☆    ※ 本メールは送信専用のアドレスとなっております。      ご意見、ご感想などは melmag@midac.jp にお送り下さい。 :*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。:*:*:.。.:**:.。:**:.   ◆ミダックグループは、水と大地と空気そして人、すべてが共に栄えるかけ    がえのない地球を次の世代に美しく渡すために、その前線を担う環境創    造集団としての社会的責任を自覚して、地球にやさしい廃棄物処理を    追及してまいります。    株式会社ミダック    静岡県浜松市東区有玉南町2163番地    TEL:053-471-9361  FAX:053-471-9373    http://www.midac.co.jp/ :*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。.:*:*:.。.:**:.。:*:*:.。.:**:.。:**:.